駐車場のコンクリートが汚れていると、なんとなく建物までも汚れて見えてしまい、家の印象が悪くなります。
日頃から駐車場のコンクリートの掃除にも気を配り、常にキレイな状態を維持しましょう。
コンクリートの汚れは、汚れに合わせた掃除方法を実践することでキレイにできます。
本記事では、駐車場のコンクリート汚れに効果的な掃除方法や注意点を紹介します。
目次
駐車場のコンクリートが汚れる3つの原因
家の外壁や庭のキレイさには気を使っていても、コンクリートまで日頃からお手入れをしている人は少ないかもしれません。
しかし、駐車場のコンクリートもよくよく見れば、汚れているのがわかるはずです。
ここでは、駐車場のコンクリートが汚れる主な原因を3つ紹介します。
1.車庫入れ時のタイヤ跡
車庫がコンクリートの場合、車庫入れ時にタイヤ跡が付きます。
駐車する際、タイヤは右・左へ回転するため、コンクリートには道路を走ってきたタイヤに付着した汚れが移り、タイヤ痕として残ってしまうのです。
2.雨水
雨水はキレイに見えて、実はとても汚れています。
空気中の汚れを降らしており、地面に汚れが蓄積するのです。
そのため、コンクリートに雨水が当たって、流れずにその場で乾燥すると、雨水に含まれる汚れがコンクリートに残り、汚れが目立ってしまいます。
3.カビが発生している
コンクリート自身にカビが発生している場合も、コンクリートが汚れていると感じます。
カビは1度発生すると落としにくく、放置すればするほど深くまで根を張って頑固な汚れに変わってしまいます。
日当たりが悪い場所、湿気が溜まりやすい場所を中心に付着する汚れです。
駐車場の汚れを落とす6つの方法
駐車場のコンクリートにはさまざまな原因の汚れが存在しています。
ここでは、駐車場につくそれぞれの汚れに適した落とし方を6つ紹介します。
1.ブラシを使って水洗いする
駐車場の汚れを落とす方法として、スタンダードな方法がブラシを使った水洗いです。
水を流してデッキブラシで洗ったり、水を付けたメラミンスポンジでこすったりすると、軽度な汚れは落とせます。
2.高圧洗浄機を使う
こすっても落とせない頑固な汚れには、高圧洗浄機がおすすめです。
高圧洗浄機はメーカーや機能、付属品によって費用に大きな差が出ます。
高圧洗浄機は、圧力で汚れを落としてくれます。
水のパワーだけを使って汚れを落とすため、できるだけ洗剤は使いたくない、という方におすすめです。
高圧洗浄機は多くのメーカーから販売されていますが、コンパクトなものを選ぶと使い勝手がよいでしょう。
3.アルカリ性洗剤・重曹を使う
アルカリ性洗剤や重曹は、万能な洗浄剤です。
コンクリート全体に使用することができ、軽い汚れであればアルカリ性洗剤や重曹で落とせます。
ただし、頑固な汚れや中に染み込んでいる汚れは、落としきれない可能性があるため、使用する汚れの種類を見極めましょう。
アルカリ性洗剤として使用する洗剤は主に3つです。
アルカリ性が強ければ強いほど汚れは落ちやすいですが、手荒れの心配があります。
肌が弱い方は、使用時に必ず手袋をはめて作業してください。
重曹
弱アルカリ性の重曹は、重曹水にして洗浄剤を作ります。
水100mlにつき小さじ1を入れ、軽く振ると洗浄液の完成です。
汚れの箇所に吹きつけ、しばらく染み込むのを待ってから水洗いをします。
落ちない汚れがある場合は、ブラシでこすると効果的です。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも強いアルカリ性の洗剤です。
水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れることで、セスキ炭酸ソーダの洗浄液が作れます。
洗浄液を作り置きする場合、2~3ヶ月を目安に使い切れる量を作りましょう。
また、作り置きをした洗浄液は直射日光や高温を避けて保管してください。
過酸化ナトリウム
過酸化ナトリウムは、セスキ炭酸ソーダよりもさらに強いアルカリ性の洗剤です。
3つの中では最も洗浄力が高いため、頑固な汚れを落とすために使用します。
過酸化ナトリウムは、一般的に酸素系漂白剤として販売されています。
過酸化ナトリウム大さじ2と重曹大さじ2、そして水大さじ1~2を混ぜてペースト状にし、汚れが気になる部分に塗布しましょう。
購入する際は、過酸化ナトリウム100%と記載がある粉末状の物を選んでください。
合成界面活性剤が入っていないかどうかも要チェックです。
また、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は全くの別物です。
塩素系漂白剤はコンクリートに使用できないだけでなく、混ぜ合わせると有毒な物質を発生させる要注意の薬剤です。
塩素系漂白剤と絶対に間違えないように気を付けましょう。
4.強力カビ取り剤を使う
強力カビ取り剤を使用すると、駐車場の頑固な汚れも落とせます。
タンパク質の強力な分解作用があるため、しっかりとカビを落としてくれます。
5.サビ汚れにはワイヤーブラシが最適
ワイヤーブラシとは、ブラシ部分が真鍮やナイロン、ステンレスでできたブラシのことです。
主にサビを除去するために役立つアイテムで、薬剤でサビを浮かせて取り、残ったサビを除去するために使われます。
頑固なサビでなければ、ナイロンのワイヤーブラシで落とせます。
6.ヤスリで表面を削る
いろいろ試しても汚れが落ちないという場合は、ヤスリを使って汚れている箇所だけ削り落とします。
ヤスリには粗さによって番号がありますが、使用する粗さは180程度がおすすめです。
番号が小さいほどザラザラしており、番号が大きいほど目が細かくサラサラしています。
汚れている部分だけ削れてコンクリートがキレイになりますが、削りすぎるとコンクリートの劣化を早める原因となります。
力を入れすぎないように注意し、もし、削りすぎてしまったら専門業者に相談しましょう。
4つの特殊な汚れの掃除方法
さまざまな汚れが付着するコンクリートは、汚れによって有効な掃除方法が異なります。
ここでは、4つの特殊な汚れの掃除方法を紹介します。
1.油汚れ
油汚れの主な原因は、ガソリンオイルです。
コンクリートに染み込むとなかなか落ちない汚れですが、油汚れ用のクレンザーやエンジンクリーナーを使用し、浸透するまで時間をおいたら水で流し、乾燥させて完了です。
2.ペンキ
リフォーム中やDIY中にうっかりついてしまうペンキは、剥離剤を使用します。
剥離剤を使用するときは、長袖シャツ・長ズボン・防護用メガネ・手袋・マスクと完全防備の格好に着替え、ペンキが付着している箇所へ剥離剤を吹きかけます。
全体に浸透したら、いらない布で拭き取って完了です。
剥離剤は肌につくとかぶれやすく、吸い込むと体調不良を招く恐れがあります。
取り扱いに十分注意しましょう。
3.ガム
ガムは粘着力があり、付着してすぐでも落としづらい厄介な汚れです。
ガムが固くなっている場合、熱湯をかけ、反対に柔らかい場合は氷を当てて少し固めてください。
固まっていたガムが熱湯で柔らかくなる、もしくは氷で固まって浮いたら、スクレ―パーで削り落としましょう。
4.鳥のフン
鳥のフンは、重曹を使うと簡単に落とせます。
スプレー容器に水と重曹を入れ、重曹水を作ったら鳥のフンに吹きかけるだけでOKです。
染み込むまで時間を置いたら水洗いをして完了です。
それでも落ちない場合は、高圧洗浄機を使用すると落とせるでしょう。
駐車場のコンクリート汚れを落とす際の2つの注意点
駐車場のコンクリートについてしまった汚れを落とす際には、注意するべき点が2つあります。
知らずに行ってしまうと、コンクリートを傷めるだけでなく、近くにいる人に迷惑をかけてしまう恐れもあるので、注意しましょう。
1.酸性の洗剤を使わないようにする
コンクリートはアルカリ性です。
酸性の洗剤を使用すると、コンクリート本体を傷めてしまいます。
酸性の洗剤は強力で汚れ落ちがよいですが、コンクリートの洗浄に酸性洗剤は使用しないでください。
2.高圧洗浄機の使用は周囲に人がいないときにする
高圧洗浄機は、水が強い力で噴射されます。
コントロールを誤って人に当たると、水とはいっても強い衝撃が加わります。
高圧洗浄機を使用する際は、周囲に人がいないことを確認しましょう。
掃除をしたコンクリートをキレイな状態に保つ方法
掃除をしてキレイになったコンクリートは、できるだけキレイを保ち続けたいでしょう。
キレイな状態を長持ちさせるためのポイントは2つです。
1.撥水・防水塗料で仕上げる
掃除を終えたあと、撥水や防水の塗料を使用してコンクリートをコーティングしましょう。
コーティングをすれば、コンクリートに付着する汚れの大半を占める水がコンクリートに染み込まず、キレイな状態が長持ちします。
ただし、人が歩く場所はどうしても剥がれやすいため、人があまり通らない場所のコーティングにおすすめです。
2.雨水に当たらないようにする
コンクリートに雨水が当たると、劣化を早めます。
コンクリートの掃除をきっかけに、雨水が当たらないようにリフォームをすることも視野に入れましょう。
駐車場として使っているなら、カーポートをつけてあげると雨水に当たりません。
また、雨樋からの水シミが気になる場合は、排水の先端部分の向きを変えるだけでも汚れが防げます。
掃除を行う範囲が広範囲の場合は専門業者に依頼しよう
駐車場が広範囲でご自分たちで掃除を行うのが難しいと感じる場合は、専門業者に依頼する方法もあります。
専門業者に依頼すると、なかなか落ちなかったコンクリート汚れもキレイさっぱり落としてくれます。
頑固な汚れがついていて自力で落とすのが難しい、掃除が広範囲にわたっていて大変というご家庭は、専門業者に依頼しましょう。
駐車場のコンクリートは日頃のお手入れを心がけよう
駐車場のコンクリートが汚れていると、家そのものが汚れている印象になってしまいます。
特に、車の出入りによるタイヤ痕や雨水の蓄積による汚れなどは発生しやすいです。
すぐに汚れるから仕方がないとあきらめずに、普段からお手入れを心がけましょう。
すでに汚れがひどくてどうしたらいいかわからない、広範囲で自力の掃除が難しいという場合は、専門業者に掃除を依頼しましょう。
東京ガスの駐車場クリーニングはこちら
引用元:東京ガスのハウスクリーニング
コメントを残す